1.ACTとは何か?

Assertive Community Treatment (ACT) は、重い精神障害を抱えた人が住む慣れた場所で安心して暮らしていけるように、様々な職種の専門家から構成されるチームが支援を提供するプログラムです。英語の ‘Assertive Community Treatment’ という言葉を略して ACT と呼ばれることが多いのですが、私たちは日本語で「包括型地域生活支援プログラム」とも呼んでいます。

ACTによって提供されるサービスの内容は、どのような利用者を対象にするかによって若干異なってきます。しかし、通常対象となるのは、統合失調症や躁うつ病などの精神障害を抱えた人たちで、治療によっても十分に改善されない重い症状や障害を持っていたり、そうした障害に関連した理由のために、既存の地域精神保健サービスから十分な恩恵を被ることが難しいといわれている人たちです。彼らは、精神科救急サービスの頻回利用者であったり、頻回入院者であったりします。また、長期にわたる入院を余儀なくされている人かもしれません。

ACTのAssertive という言葉には、もともと支援者が利用者に積極的にかかわるという意味が込められていたようです。一方最近では、利用者の主体性を大切にするという考えから、利用者が積極的に自己主張をするという解釈もあるようです。実際にACTでは、利用者の主張に基づいた支援計画が作成され、サービスが提供されます。




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