ACT全国研修会のご案内です

ACT全国研修会のご案内です。 
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第8回ACT全国研修関東大会を2017年1月28日(土)、29日(日)の2日間にわたり、埼玉県さいたま市にて開催する運びとなりました。これは、ACT全国ネットワークの事業の一環として、日本で世界標準のACT(Assertive Community Treatment)を実践するために、私たち実践者の質の向上、相互交流を図ることを目的として、またACTの普及、定着を広めることを目的として毎年研修会を開催しているものです。

今大会は、「生活のしづらさを理解する~地域のおもいを大切にして~」をテーマに、コミュニティケアがより精神障害をもつ方々にとって望ましいものに変化していく契機となるよう多くの方々にご参加いただければと思います。

第8回ACT全国研修関東大会実行委員 齋藤和彦

平成28年度総会のご報告

平成28年度特定非営利活動法人リカバリーサポートセンターACTIPS総会が6月16日(木)、市川市男女共同参画センター研修室Fにて開催されました。
正会員総数29名のうち出席27名(出席23名、委任状4通)にて総会は成立しました。
開会が宣言された後、議長および議事録署名人2名の選任、平成27年度事業報告・会計報告および監査報告が行われ、承認されました。
続いて平成28年度事業計画案・予算計画案について議論されました。
事業計画案として、昨年度からの新たなプロジェクト「FUN」の充実、認定NPO取得に伴う寄付金のさらなる募集及び有効活用、既存の精神医療保健福祉サービスでは対応しきれないニーズに応えるための枠組み作り等が議論され、承認されました。
また、定款の変更について審議し全員異議なくこれを承認しました。
以上の議案討議を終了し、平成28年度特定非営利活動法人リカバリーサポートセンターACTIPS総会は閉会いたしました。

「認定NPO法人」に認定されました。

 このたび、リカバリーサポートセンターACTIPSは平成28年6月6日付で千葉県より「認定NPO法人」に認定されました。
ACTIPSの活動に賛同し、応援していただいた皆様に心より感謝申し上げます。
 これからは「認定NPO法人」として、みなさまのご期待に添えるよう、精一杯努力してまいります。
 認定NPO法人取得に合わせ、近々法人のホームページをリニューアルし、充実を図る予定です。みなさまに私たちの活動内容をより丁寧に発信できればと考えております。
今後とも変わらぬご支援、ご協力をお願いいたします。

認定NPO法人」とは
NPO法人のうち、組織運営や事業活動において一定の基準をクリアし、公益の増進に資する、より公益性が高い団体であると所轄庁に認められた法人をいいます。
「認定NPO法人」制度は、寄付金について税制上の優遇措置を設けることによって、NPOの運営を税制面からサポートする趣旨で創設されました。
「認定NPO法人」に寄付をしてくださった個人や法人は税制優遇を受けることができます。
2016年6月6日以降のACTIPSへの寄付金(賛助会員費も含む)は寄付金控除等の税制優遇が適用されます。

*寄付をご検討の方、寄付をしていただいた方へは詳しくご案内いたします。

【例:個人が認定NPO法人に寄付をした場合(税額控除)】

認定NPO法人寄付金特別控除(税額控除)
(認定NPO法人に対する寄付金の額の合計額-2,000円)×40%=税額控除額
ただし、認定NPO法人に対する寄付金の額の合計額は所得金額の40%が限度
また、税額控除額は所得税額の25%が限度

*確定申告が必要です。
*お住まいの都道府県、市町村によっては住民税(個人県民税・個人市町村民税)に対する控除があります。

詳しくは最寄りの税務署やお住まいの市町村窓口にお問い合わせください。

FUNができました!

 ACTIPSは発足以来、ACTチームを運営してきましたが、その経験やスキルを生かして、もっと幅広い多様なニーズに応えたいという思いから、少しずつ準備をはじめ、新しくFUN(Flexible Unique Needs adapted Approachの略)というチームを作りました。
 FUNもACT-Jと同じく多職種のアウトリーチチームですが、これまでACTが対象にできなかった利用者さんに支援を提供するだけでなく、精神的な障がいを抱える10代や20代の若者に対する支援に力を入れるようになりました。FUNの取り組みを通じて、ACTIPSがより地域に開かれ、社会に貢献できるようにしたいと思います。
 FUNチームは誕生したばかりでサイズもまだ小さいですが、そのぶん身軽で柔軟に対応できることが強みです。また幅広い層に対象を広げられたことで、新しいつながりや知識、経験が生まれています。FUNの活動については今後もホームページ等で詳しくご紹介していきますので、今後のFUNの活躍をどうぞご期待ください。

ACTIPSがセミナーを初開催いたします!

アウトリーチに興味がある方やすでにアウトリーチしている方が対象になっております。ご興味がある方、お待ちしております。

<イベント名>
職種アウトリーチ  アドバンスド・セミナー2016
テーマ『関係性を観る ―利用者、家族、コミュニティとの関係性―』

<日時・会場>
2016年9月10日(土) 10時~19時30分
2016年9月11日(日) 10時~16時
昭和女子大学 1号館4階 4S07教室
東京都世田谷区太子堂1-7-57 http://office.swu.ac.jp/campusmap/

ファシリテーター:ACT-Jチームメンバー、伊藤順一郎
協力:吉田光爾(理事)ACT-Aileチーム
事例提供:ACT-J/FUNチーム ACT-Aileチーム

受講料: 25,000円(イブニングセッションの食事代含む)

<内容>
メンタルヘルス領域でアウトリーチ支援を実践している人、実践を予定している人を対象としています。オープンダイアローグにも取り入れられているリフレクティング・プロセスという方法を用いて事例検討を行います。それを通して、リフレクティングそのものを体験し、参加者同士、多様な視点を学び合い、対話的実践を体験します。
特別講演 『ベイトソンからオープンダイアローグへ』
文化人類学者 野村直樹氏

<申し込みはこくちーずより>
http://kokucheese.com/event/index/409482/

オンラインでお申込み後、所定の口座に受講料をお振込みいただき、お申込み完了となります。
2016年8月31日までです。

キャンセルポリシー:
 キャンセルによる受講料の全額返金は、開催8日前の9月2日(金)17時までにお問い合わせメールにてご連絡頂いた場合とさせていただきます。
 それ以降は100%のキャンセル料となります。

<チラシのURL>
https://goo.gl/jXcZGM

<お問い合わせ>
Mail: actips.seminar@gmail.com

主催:認定NPO法人リカバリーサポートセンターACTIPS
後援:認定NPO法人 地域精神保健福祉機構(コンボ)

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福井県立大学看護福祉学部で講義をしてきました

7月8日、福井県立大学看護福祉学部の長谷川小眞子先生からのご依頼で、大学生の皆さんに「精神障害者の地域移行および地域生活支援の実際」というテーマで、齋藤が講義をしてきました。
講義前に学生さんが使っている教科書を見させていただきました。私の学生時代には載っていませんでしたが、ACTのことやストレングス、リカバリー等の考え方が示されており、教育も少しずつ変わってきているなと実感しました。講義内容は、1年以上の長期入院患者が20万人を超えている現状は社会的な課題になっていることを前置きに、ACTの実践体験をご紹介しながら、これから支援する私たちがどうあるべきか考える必要があるとお伝えしました。
学生さんからは、「長期に入院している人をどうやって退院させるのでしょうか?」「ご家族への支援や付き合い方はどうしているのでしょうか?」「ACTを含む精神領域の支援者はどのようなときに達成感を得られるのでしょうか?」など、たくさんのご質問をいただきました。  齋藤和彦

オープンダイアローグの研修会に参加して

 5月13日(金)〜 5月15日(日)に精神病への対話による介入手法として国際的に注目されているオープンダイアローグの主導者・ヤーコ・セイックラ教授と、未来/予測型ダイアローグ(Anticipation Dialogue)の提唱者、トム・アンキル教授による3日間のワークショップが開催されました。二人は最近日本評論社から日本語訳が発行された「Dialogical Meetings in Social Networksオープンダイアローグ」の著者です。当法人からも2名のスタッフが参加してきました。主にヤーコさんとトムさんの講義形式で進められ、3日目には実際の利用者さんが参加した形でヤーコさんがメンバーに加わって行われる治療ミーティングを見せていただきました。
 約200名の参加者で大人数ではありましたが、何度も近くに座る人と話をすることや、質疑応答を通してリフレクティング※1を行いながら、オープンダイアローグの雰囲気を体験することが出来ました。
 ヤーコさんが強調していたこととしては「ダイアローグは相手の言ったことに反応して行われ、ダンスのようなものなのだ。」と言うことです。ヤーコさんは何年も相手の波長に合わせることに集中して会話をしてきたと言われていました。実際ワークショップ中は、文化も法律も違う日本に住む私たちに対して、ヤーコさんとトムさんは「これが正しい」とオープンダイアローグを押し付けるような言い方はせず、沢山の質問に対しても、その質問者に波長を合わせてお話されていたのがわかりました。
 また、リフレクティングはネットワーク間の人と人の間で行われるだけでなく、対話している個人の中、つまりその人の「過去の経験や思想」と「現在話をしている自分」との間でも行われるということを強調されていました。そのためか、ヤーコさんやトムさんは会場全体の人と人の間だけでなく、質問者自身の中でもリフレクティングがなされるように配慮して質問者と対話しているようでした。
 また、私が印象に残った言葉としては、
「対話は人をコントロールするために行うのではない、変えられるのは自分だけ」
というトムさんの言葉です。
 普段、専門家である自分が正しいと思い込み、利用者さんやそのまわりの人たちを支援しようとするあまり、いつの間にか相手をコントロールしようとして会話していた事に気が付きました。それはモノローグだったのです。もっと、利用者さんの考え方や思いを聴き、専門性をもつ自分がそれによって響くように変化し、対話(ダイアローグ)しても良いのだと感じました。そういう時こそ、利用者さんも自分も伴にダンスをするように変化していけるのではないかと思いました。
 なかなか普段の仕事の中でオープンダイアローグを原則通り※2に行うことは難しいのではないかと、参加する前は諦めている部分もありましたが、ACTIPSでもこのようなことを行っていくには、自分はどのように変化できるのかを改めて考える良い機会になりました。

※1 リフレクティング
ノルウェイの精神科医であるトム・アンデルセンによって提唱された家族療法の手法、リフレクティング・プロセスからきている。リフレクティング・プロセスとは話し合いを行うグループを『主題について話合うグループ』と『観察者としてのリフレクティングチーム』の2つに分け、一方は事例等の話しの主題となる事について話し、もう一方は観察者として議題について話されたグループについて話す。これを繰り返す事で意見を反響させ、異なった循環を生み出す事で解決を図る技法。(2016年3月24日の当ブログより引用)リフレクティングとは簡単に言うと「会話」についての「会話」といったところか。

※2 オープンダイアローグの原則
①即時に応じること
②ソーシャル・ネットワークを引き入れること
③個別で具体的かつさまざまなニーズに柔軟に対応すること
④責任をもって対応すること
⑤心理的な連続性を保証すること
⑥不確かさに耐えること
⑦「対話」が行われていること