
ACT-Jが研究を離れ、事業としての臨床実践をはじめ、8ヶ月がたちました。
多くの皆さんにご協力をいただき、なんとか事業としてもまずまずの滑り出しをはじめています。本当にありがたいことです。
とてもあたりまえのことでありながら、訪問による支援をしていて痛感するのは、わたし達が「生活をしている人」の支援をしているのだなぁ、ということです。どんな人でも、わたしたちは自分の生きる営み、生活を続けたいと思っていると思います。それは、病や障害をもっていても同じ、あるいはなおさらその思いは強いかもしれません。それゆえ、ひとは病や障害の影響に対して、「見てみぬふり」をすることもあるかもしれない。傍から見るとへばる寸前に思えても「大丈夫!」といってしまう気持には、そんな気分も混じっているように思います。また、時として病や障害がもたらす苦痛や困難は、わたしたちに「ふつうの気分」「いい感じのときの感覚」を忘れさせてしまうかもしれません。気がつくと、体が悲鳴をあげるまで頑張ってしまい、バランスを崩してしまう。生活の根っこのところに、自分の楽しみ、希望、いい感じのときの感覚を保持できていることが、わたしたちが納得して、バランスよく生活を続けるうえで大事だなぁ、とつくづく思います。わたしたちの支援もそのようなことに敏感にあり続けられたらと思います。

この原稿を書いているとき、市川の街は晩秋の装いです。澄みわたった空にイチョウの黄色、ケヤキの茶、桜の赤などがすてきなコントラストを描いています。江戸川の土手からは白い富士山も見られるようになりました。
共に市川で暮らす人々にいくらかでも貢献できるACT-Jとなるように、みなさまの厳しい目で、どうぞ私達をお育てくださいますよう、これからもよろしくお願いいたします。
伊藤 順一郎
2008. 11. 22.
※このニュースレターは、賛助会員、寄付して頂いた方に定期的にお送りします。


